絶縁抵抗計(メガー)
昨年末メガーを使った絶縁抵抗テストを現地にて実施させていただきました。
過去何度かやっていただいたり、説明をしていただいたりと触れる機会を作ってもらいましたが、いざ自分で実施するとなると中々ビビります💦
とはいえ説明できる程度には勉強してきたつもりです、ただやるだけでではなく、目的と作動原理が頭の中にないとどうにもならないですね。
目的
名前の通り絶縁抵抗を測るのですが、回路の電路内だけに電気の流れがとどまるように絶縁されているか(アースに漏れてないか)見るという事です。
電気屋さんだと100V の電圧を見る事が多いので大抵は漏電ブレイカーで停電してる状態が多く、漏水などで何処かの回路(例えば水回り系)が漏電しているか調べ原因を取り除いたりします。
消防設備の絶縁抵抗を測る場合は、誤作動が発生した際や機器が停止している場合などに、その時の状況をリサーチしてから点検することがほとんどです。
アースに意図的に電気を流してみて、調べたい回路に抵抗を経て戻ってきてないか調べる訳です。
行っているのは対地間絶縁抵抗チェックです。
原理
電気は抵抗が低い場所に優先して流れていくという性質が有り、アースは接地しており、抵抗の無い地面にはどんどん電気が流れてくれます。
そして電路銅線を絶縁をしている事で回路内だけで電気が流れています。
通常は絶縁で隔離されており回路内でのみ電気が流れますが、電線をネズミがかじったり、何かで挟んで電線が剥きだしになった場合、別の場所からアースを伝い電気が地面に漏れ出し、一定の量を超えると漏電ブレイカーが遮断(停電)されます。
もしもの安全の為にアースが有るんですね。
アースに電圧を流したとき、調べたい回路の針が0か0.1MΩ以下の場合、回路はしっかり絶縁されているという事になります。
逆に戻ってきた場合、抵抗は大体針は∞無限大をさします、抵抗なく戻っているという事です、ちなみに300V以下では0.1MΩ以上は絶縁抵抗に対しちょっと問題が有ります、0.1MΩ以上に針が触れると「は?」となります絶縁性が低いから抵抗が高くなるわけです。
調べ方
という訳で、まず黒のクリップをアースに留めます、そして調べたい回路の電源を遮断し(テスターで無電圧を確認)二次側白のニュートラルに赤先端を接続しテストボタンを押します。
(アースが見当たらない事が有ります、ガス管は爆発しない様にアースが必ず接続されています)
黒クリップから電圧が流れてテスト開始、赤い方に電圧が戻った場合どのくらいの抵抗で戻ったか解ります。
黒の電圧は速やかに地面に流れるので針は0か0.1MΩ以下なはずです(絶縁被膜に覆われていても機器などを通じて微弱ではあるが戻る模様)、点検回路に断線が有るとそこから電圧が戻ってきて∞無限大を指すか、戻ってくる途中抵抗が一定数生じているので0.1MΩより高い抵抗値が出ます(絶縁できてない)。
抵抗値が高いと、何処かで発熱や、他の機器への干渉が生じる事になり、誤報や機器の故障に繋がってきます。
まとめ
メモリを見ると右が0左が∞でどっちが高いとか低いとかわかりにくくて混乱しました。
絶縁性を測る為に抵抗値を見ているので・・・
右側に近ければマルで絶縁性が高いので抵抗値が低い、0.1MΩとか0ですね。
左側に近ければバツで絶縁性が低いので抵抗値が高い、50MΩとか0.5MΩとかですね。
ちなみに1.5Vの0.3w電球の光っている所の抵抗は75Ωです、そんなに抵抗が有ったら発熱発行してますね。
絶縁抵抗器はMΩでM(1000)単位ですからそんな抵抗は測れてないんですけどね!
参考動画