ホテルの点検
先日神奈川のホテル点検のお手伝いへ仲間を連れて行ってきました。
こちらのホテルは7階建て、地下2階は機械式駐車場、地下1階は地上1階のテナント様の休憩所で2階にホテルロビーが有り3階から客室となっている複合施設でした。
ホテルは不特定多数の方の宿泊なので消防設備としては厳しい分類の建物となります。
自動火災報知設備とスプリンクラーにより警戒区域を監視しつつ、避難に使える階段はちゃんと2か所あるので誘導灯と非常照明で避難時をカバーしていきます。
初期消火の消火器や火災状況を放送設備でアナウンスするので初めて宿泊で訪れた方でも安心して過ごせます。
地上にホテル以外のテナントさんが有り、こちらはまた違った設備対応ですが、同じ人が毎日働いている場所なのでホテル部よりも軽い設備で済みます。
今回の点検では消火ポンプを実際に動かし点検用の数値を計測させていただきました。
地下の駐車場は機械式の為泡消火設備が設置され、同時にスプリンクラー用の消火ポンプも設置されており、同時に二つの消火ポンプの確認が出来ました。
まずはスプリンクラー用のポンプ締め切り運転ですが、その前に呼水槽の減水及びボールタップによる補給状況を確認しました、ボールタップを押し込み水が補給される事を確認したら、減水を出すために水槽の水をいったん抜いてみます、こちらの呼水槽は漏水管に簡単なバルブが付いていますが、水量を沢山逃すために流量試験管から水を水源へ落としポンプから水を抜き取る事で呼水槽の水を減らしました、こちらの方が配管が太いので早く減水警報を出せます、ただし落とし過ぎると水源の水が過剰になって満水警報が出るので注意が必要です。
スプリンクラーと言えば補助圧力ポンプも設置しているのでこちらも圧が抜けない様にバルブを閉めておきます、本管の止水弁を閉じ関連する配管に水が行かない様にして、締め切り運転をし圧力計連成計を確認後、流量試験管一次側を開放、続けて二次側をゆっくりと開放し流量計のメモリをポンプ性能値の1100lに合せる様に開放します、これで締め切り運転と流量試験が終了です。
ポンプの圧で弁が解放しにくい状態が起きる為、オープン、シャットの方向を癖になるように覚えて、逆方向へ思い切り回して弁が壊れてしまわない様にしたいと感じるくらいバルブが回らず焦りました。