マンションの消防設備点検 4

2024年度一発目はマンションの消防設備点検をお手伝いしてきました。

今回は避難はしごについて色々お話をお伺いすることができて有意義な時間を過ごせました。マンションの避難はしごは吊り下げ式の避難はしごとハッチ式避難はしごをよく見かけます、ベランダに設置されてる避難器具はマンション建築時に設置された物がほとんどで、マンションの築年数イコール設置期間となるものが多いのが実情で、マンションの外壁塗装は済んだけど避難はしごは交換しない事がほとんどのため、外壁同様に日光と風雨に晒されている避難はしごもそれなりに劣化してきています。

その為、最近では交換することになる避難はしごに出会う可能性も高くなっており、不良を発見した場合に必要な対処法を教えていただきました。そもそも避難はしごの不良とはどんな状態なのか?

  • 避難はしごの操作方法など必要な表示が確認できない!
  • 点検の為に下ろそうと思ったけど下りない!
  • 点検の為に下したはしごが戻せない!

まず表示についてですが、いざと言う時に素人が初見で使えないと意味がありません、絵を使った説明書きと避難はしごである旨が大きく記されていることが重要です、日光による劣化の影響を最初に受ける部分ですの必ず目視で確認しております。

点検する際はハッチ(上蓋)を必ず全開にします、下のベランダの状況によってははしごをおろして点検できない場合があります、下さないと確認できないのではと思われるかもしれませんが全開にした状態だと、はしご部分はきちんと下方向に向いた状態になります。この状態にすることで留め方の原理から下に降りていく事はある程度断定できます、重力ではしごが展開する仕組みになっているためです。もちろん可動部の錆の状態は目視で確認しております。

そして、下したはしごが戻せない状態ですが、下の階のベランダへ下した際は3段目くらいまで体重をかけてみて、いざと言う時に降りれるから良品!とはならないわけで、重力に逆らって力を入れて巻き上げる機能が錆や劣化で作動しないという事は全体に同様の機能不全が現れている事と同様で、さらにベランダで上下のフロアーがつながり、プライバシーも守れない状況になってしまいます💦

ちなみに、下したはしごのまま帰れないという事が一番のポイントで、知っておかないと自分にとって最大の冷や汗の現場になってしまいます、機能を知っている自分としては力づくで引っ張り上げてワイヤーなどで括り付けてしまえば、取り合えずはOKと言われ交換必要で報告を出すようにとの事でした。

機能不良に当たり新しい機器への交換を提案できれば、工事料を頂く機会が出来るのですがまだまだ先の話になりそうです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です