屋内消火栓設備について
屋内消火栓とは壁の金属ボックス内に格納された消火ホースと消火栓がセットになった消火設備です。ちなみに屋外には屋外消火栓があり内栓、外栓と分けて点検する事がほとんどです(外栓は知らせる人が付近に居ないのでベルが付いてない事が多い)
分かりやすいように赤い灯火が付いており、発信機のボタンとセットになっている物を見たことが無い人はいないはずです。
種類が4種類あり、1号消火栓・易操作性1号消火栓・2号消火栓・広範囲型2号消火栓が防火対象物に応じて設置されています。
特徴
- 1号消火栓 水平距離25M以下 水圧0.17Mpa以上 放水量130L毎分ーーーー元栓と放水係の二人で操作 平ホース
- 易操作性1号消火栓 水平距離25M以下 水圧0.17Mpa以上 放水量130L毎分ーーー一1人で操作できる 保形ホース
- 2号消火栓 水平距離15M以下 水圧0.25Mpa以上 放水量60L毎分ーーーー1人で操作できる 保形ホース
- 広範囲型2号消火栓 水平距離25M以下 水圧0.17Mpa 放水量80L毎分ーーーー1人で操作できるパワーアップ版 保形ホース
1号消火栓・易操作性1号消火栓は工場・倉庫・指定可燃物貯蔵または取り扱う建築物へ主に設置されますが、その他の防火対象物にあってはいずれの消火栓説易でも良いことになっています。
2号消火栓設備・広範囲型2号消火栓設備は旅館・ホテル・社会福祉施設・病院等の就寝施設において夜間に初期消火が有効に図れるよう設置するのが望ましいとなっています。
機器点検では以下のポイントを点検します
外箱 (目視にて確認)
- 周囲の状況 ーー 使用上障害となる物が無いか、ホースを出すスペースが有るか
- 外形 ーー 外観上変形・損傷・著しい腐食およびちゃんと開くか確認
- 表示 ーー 消火栓である旨の表示は明確に見えるか
ホースおよびノズル (目視および操作により確認)
- 外形 ーー 所定の位置に正しく格納され、変形・損傷・著しい腐食がなく、接続部の着脱が出来る
- 操作性 ーー 1号以外はノズルの手元操作が容易に出来るか回して確認、同時にエア抜きの実施
- 消火栓開閉弁 ーー 漏れ、変形・損傷が無く、開閉操作が容易に行いやすいか
- 表示灯 ーー 変形・損傷・脱落・球切れが無く正常に点灯しているか
- 始動表示灯 ーー 変形・損傷・脱落・球切れが無く正常に点灯しているか
- 使用方法の表示ーー 適正に取り付けられており、汚損・不鮮明な部分が無い事
水を送り出す加圧送水装置(ポンプ)の点検が一番の大仕事です、消火栓の方は初心者でもしっかり確認する事が出来るので、いずれポンプの点検を任されるようになった時の為にも、出力先である消火栓の事をしっかり理解していきたいと思います。