防火扉の常時開放
最近のお手伝いで防火扉の設置前準備を行いました、受信機がどのように感知して扉を閉め、その後どのような信号を出すのかが勉強になりますので残して置きます。
防火扉の種類や役割
火災時に煙の蔓延や炎の拡大を防止する防火扉、学校や病院など常時開放している事がほとんどですが、出入り口として機能している閉鎖型の防火扉も存在します、しかしお客様が通る場所などは必要に応じて常時開放に変更するケースも出てきます。
そういった場合、電子レリーズを後付けすることで緊急時にのみ扉を閉める仕様に変更できます、電子回路を使って電源とスイッチのサインを送る線をどのように配線するか見てみましょう。
防火扉が動作する仕組み
扉を閉じる仕組みを作るには床のストッパーが付いているあたりに扉を抑える電磁レリーズを取り付け、通電することでロックが外れ扉が自重で閉まる様にします。
電磁レリーズはよく見る防火扉では壁についていますが、後付けするなら床に取付けて扉を開いた状態でロックする事になります。
使用端子記号はD・DC・DAの3端子です、3芯ケーブルをそれぞれ接続し受信機のD端子またはb接続端子を活用して接続します、火災信をD端子が受ける事で常時通電のb接続端子が外れ扉が閉まり、DA端子が通電することで解除状態の信号が受信機へ送られる事で作動状態が確認できる仕組みです。
火災信号は3種を使う事で指定の防火扉専用に信号を送る事が基本となります、煙や炎が回っていない所では避難がスムーズに出来る様に作動しない仕組みです、閉じた扉は何処のフロアーで作動しているか防災センターで表示される様になっています、また耐熱電線HP線を使っているので炎が広がっていても扉が閉まる様に信号を出すことが出来ます。
普段行っている点検作業でも仕組みが解っていれば、点検の目的や確認事項も理解が進みます。