総合盤の設置

今回は久しぶりに総合盤の交換工事をお手伝いしてきました。

総合盤とは発信機、表示灯、ベルが一つの収納箱にまとめている設置箱で、その場で火災の発生を知らせる発信機と、発信機の場所を知らせる赤いランプの表示灯、音が出るベルを一つにまとめる事で設置スペースや設置作業を容易にしてくれます。

交換工事なので配線作業で先端を剥き直し、配線を流用しして交換していきます。(もちろん配線を点検し、問題ない事を確認済みです)その為、配線を理解していないと中々難しい作業だと言えます。

とはいえ、総合盤の配線ではB.B.P.P.T.A.C.L.C.Lの10本がきちんと繋げられれば作動します、基本はこの本数をつなげ直す作業になります。

配線を理解していないと難しいのは、一斉鳴動ではなく直上階鳴動の場合、ベルは共通ではなくワンフロア毎または警戒区域毎に配線が必要な事と、自火報が有った場合の配線です。

直上階鳴動も自火報も警戒区域を明確にし、自火報はその場所だけが発報、ベルの場合は直上階も鳴動する様に専用のB線L線を引き込む必要が有ります、線には番号が振っていないので、編み込みを見てどの線が専用のB線L線かを見分けていく必要があります。

C線は共通線とも言い同時に7台までなら使用できるので増えている線はL線であることがほとんどです。

(ちなみに端子台に固定する際はY端子なら圧着部分の穴が開いている方を上に向ける事で目視で配線の状態(緑青や断線の発見)が解るように止めました。)

総合盤の箱から配線が出ているのですが、中継地点になる箱には左右や上下から別々の配管を通った配線が出ており、このケースでは一度端子を外さないと箱が外せず、新しい箱も設置できないので、いったん配線を取り外します。たくさんの配線がつながっていますが、一本づつたどりビニテでマーキングして再度圧着できるようにしながら左右の配管からの接続を一時的に分断し、総合盤の箱を撤去する準備をすすめました。

私は今回簡単な設置を数個やらせて頂き、仕組みや作業についてさらに理解がふかまりました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です