学校点検の準備2
2回目の今回は屋内消火栓設備です。
屋内消火栓設備で確認する機器は、加圧送水装置、水源、配管、屋内消火栓箱です。
まずは大元の水源から、水源では水量が一番大事な事だと思います、必要な水量を維持できるよう水位計を設けて監視しています、この監視するための装置が正常に機能しているかをボールタップや電極を用いて水位を監視していす。
水源に関連して呼水槽と言うポンプ内を水で満たす水槽も存在しますが、今回の学校点検では水槽の位置がポンプよりも高い為、付属されていません。
配管内を水で満たす為の補助高架水槽も水を放出する為に必要な為、水源と同様に水量を監視しています、それぞれの装置が正常に作動し、受信機へ異常信号が届くか確認が必要です。
それぞれの満水、減水を確認する為センサーを短絡させたりして信号を飛ばし異常が無いか確認をします。
次に屋内消火栓箱を確認します、ポイントはホース、発信機、電話、ランプ、ベルです
もちろん設置状況や表示も大事ですが、機能的に問題が無いかを確認したいと思います。
一号消火栓なのでまずはホースを確認します、箱の中にしまわれている物ですが、外観上で判別できる異常が無いかチェック、10年を超えるものは耐圧試験が必要です。
外箱の表示を確認(操作方法なども必要)拭き掃除を行い、発信機、電話、ベル音を確認します。
そして、一ヶ所だけは消火栓連動スイッチを解除し発信機によりポンプ起動、フリック点灯を確認して行きます。
確認出来たら、良シールを貼ります。
加圧送水装置である消火栓ポンプは流量試験だけではなく、総合点検なので放水試験も実施します。
ポンプは止水弁の開閉が一番注意したいポイントになります、流量試験は消火栓箱の発信機起動に合せて実施しようと思うので実施前の止水弁閉の確認をしっかり行って実施していきます。
ポンプの性能試験はポンプの性能が規定通りに稼働出来るかをチェックする為に行います。
流量、圧力、電流、電圧をチェックし、電動機とポンプの性能を同時にチェックしていきます。
流量試験はポンプを起動し流量計の一次側を全開、二次側をゆっくり開放し、流量計の規定メモリの場所まで徐々に水量を増やしていきます、流量計を規定値のメモリ(流量計の流量)へ合わせその際の圧力をチェックしますが、本来は圧力を設計点に合せ、その際の流量をチェックします、ただポンプの圧力計は振動等でぶるぶる震えてしまうので二回目以降はメモリがぶれない流量計に合せています。
この操作によりポンプ性能の圧力と流量を計測しその結果がポンプ性能に記入できます。
流量試験中と締め切り運転中の圧力計、連成計、電流も忘れず計測します。
放水試験でもポンプの性能を計測するのですが、一番は放水時の圧力を測る事です、そのことで放水量が計算できる仕組みとなっています。放水圧力とホースの径が解る事で放水量を計算するサイトも存在し、定数×ノズル径×放水圧力で放水量を計算します。
放水試験後は放水したことによって減水した各水槽の補給をしっかり行い、帰る前にアラームが出ない様に注意したいです。