インターホン設置工事 1

本日はインターホンの改修工事へ

消防設備士とインターホンに何の関係が有るか不思議に思う方も多いと思います。

マンションに住んでいる人は判るのですが、室内の火災感知器発報に合せ、インターホンから「火事です」の警報音が鳴るタイプの物は交換後に正常に感知器が作動するか試験する必要があり、消防設備士甲種4類の資格が必要となります。

インターホンにはいろいろな機能が備わっており、火災警報のほかに防犯警報、非常警報、漏水警報などの警報装置の他にインターホン音声や映像と言った通信装置も備えています、それ故中々経験の浅い人では踏み込めない端子を扱う必要が出てきます。

今回は有難いことに、火災警報、防犯警報、非常警報の3警報で、火災感知器の交換は無し、室内のインターホンユニットと入口のカメラ無し玄関子機の交換のお手伝いをさせて頂きました。(感知器の交換が有ると感知器交換数の方が多いため中々子機の手伝いができないのです)室内のインターホンは今回も交換には立ち会えなかったですが、今回は玄関の子機を交換しました。

子機は遠隔試験機能付きのカメラ無し子機で、端子には感知器のLC端子、遠隔操作用のST・STC、SL・SC、音声のやり取り用にD1E1、表示灯用のAL端子で合計9端子、加えて住戸アダブターR1・R2端子で11の端子を確認しながら電線を差し込むことになります。

まずは古い子機の取り外しです、相変わらず狭いボックス内にごちゃごちゃと電線が入り組んでいます。

今回は事前にボックス内の電線数は把握してあるので、使用する電線の色分けと組み合わせであるC線の確認が最初のポイントになります、古い子機から電線を外し感知器用のLC線、青白、黄白、緑白、赤合計9本の電線の組み合わせを確認します。

組み合わせの確認方法は短絡すると音が出るベルを使い、例えば青白同士をベルにつなぎ、インターホン側で電線を短絡させることで音を出して組み合わせを確認していきます。

子機の端子をそれぞれのペア色で埋めていくわけですが、これはインターホンの端子と連動しているだけなので事前に決めておくだけです、インターホンのST・STCに青白を使うのなら子機の方も同じ色にしていきます。

子機の電線は感知器と違い8㎜だけ剥くので長すぎると端子から電線がはみ出てしまいます、短めに剥き確実に端子台に差し込まれているか引っ張って確認していきます。

感知器用のLC線は室内の感知器に直接繋がっていて、子機を介してインターホンに信号が届く仕組みになっています、てっきりインターホンに感知器がつながっているのかと思っていました、ST・STC、SL・SCこちらの端子が有る事で子機が中継器の役割を持つことになります。

こちらは入口(部屋前)と音声でやり取りが出来るタイプなのでD1・E1端子で音声のやり取りをAL端子で表示灯を表示します、これが映像という事になるとA1・A2端子を使い映像を、D1のみを使い音声のやり取りが出来るようなつなぎ方もできます、これは3線接続のもので、5線接続の物なら5端子で映像と音声をやり取りする事も出来ます。

インターホンでは音声と感知器線のみの作業ですが、インターホン側は防犯や非常警報などの端子も使用するので子機を覚えたらインターホンも出来る様に精進したいです。

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