絶縁抵抗
電気工事を行う際には強電・弱電に関わらず施設した電気配線にミスが無いか必ず確認します、その中でも絶縁抵抗を測る事はオーソドックスな検査となります、いつでも検査できるように覚書を残します。
●絶縁抵抗を測るという事は、電気が漏れ出してないかを調べるという事。
原理的には計測機器を使い電路に電圧を発生させ、電流を測定して抵抗を割り出す。
絶縁されていれば抵抗値(MΩ)が数値を示す。∞に数値が近づくのでしっかり絶縁され電気が漏れ出てない事が解る
絶縁されて無ければ数値はゼロ、電圧電流がそのまま戻るので抵抗が無い状態で感電します。
●計測は専用機器のメガーで測定する
計測する機器により電圧を選べる、弱電なら25Vまたは50V、強電なら125Vまたは250Vで計測する。
計測する機器が対応する電圧を選ばなと機器が故障する可能性が有るので注意。
一般家庭なら125V、感知器など弱電は25Vで計測
まず正常に図れるかテスト、LとEを直接合わせて短絡させゼロの数値が出るか確認(抵抗が無い状態)
もしここで抵抗が有る場合断線している。
メガーのバッテリーがしっかり残っているかもランプで確認
●目的により接地間測定と線間測定を行う
接地間測定は漏電や感電の危険度を確認するために行う
Lで電圧をかけるとEへ電流が逃げる、絶縁されていれば少量の電流(1mA以下)がアースに逃げるため絶縁抵抗を測れる。
この時、どこかで漏電しているか経年劣化などで抵抗が弱まっていると感電の危険性が高まる、0.2MΩ以上が正常と決まっている。(扱う電圧区分で決まりがある)
線間測定は電球など接続機器を外す必要がある為、点検などでは計測することはないが竣工時に必ず点検される、計測すると正しく接続されていれば∞の抵抗値が確認できる。