送水装置の弁 各種

加圧送水装置(ポンプ)が心臓なら、水を運ぶ血管の役割に当たる送水管、こちらを点検や整備、非常時に水の流れを調整するために必要なものが弁になります。

弁にも色々種類があり、ただただ水をせき止めるだけが弁の役割では無いので種類を整理してみます。

仕切弁ーこちらは単純に水をせき止める為の弁です、そのため常時開で運用しているので最も水を流すのに抵抗が掛からない。弁体(流れを止める板)を上下させてせき止める。

消火栓開閉弁ー必要に応じて開く必要のある消火栓に取り付けて在るもので、ポンプから上がってくる水の出口になる影響で空気圧が残ってしまう事があります、そのため減圧機構が付いている場合があります。

玉型弁ー流量調節が必要な場所で使われている弁です、弁内のS字形状から流量抵抗が大きいですが、その分流量調整がしやすい機構です。

バタフライ弁ー弁体が回転して水の流れをせき止めるので玉掛弁よりも流量抵抗が少ない状態で流量も調節が出来る。設置スペースもハンドルを横向きに取り付ける事が出来るので省スペースで設置が出来る至れり尽くせりの弁。

一斉開放弁ー加圧式、減圧式があり開放型スプリンクラーや駐車場の泡消火器、水噴霧消火器の各区画の元に一つ設置されており、手動レバーで弁内の空気圧が減圧された場合又は弁内の水が加圧された場合に弁が解放される仕組みを持っており、パスカルの原理で面積の大きい弁と面積の狭い弁との相互作用によって弁も自動で閉まる。

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